ドイツと日本 2011 7 23

 ドイツの未来は、イタリアである。
以下の「欧州の電力事情 2011 6 26」という文章を読めば、
だいたい見当がつくでしょう。
 そして、フランスとドイツという「長年の因縁の関係」は、
フランスの勝利という結果に終わるかもしれません。
 フランスにとって、EUもユーロも、
ドイツの台頭を抑える道具だったかもしれません。
しかし、結果は、EUもユーロも、ドイツの繁栄に寄与してしまいました。
 さて、電力の輸出大国であるフランスは、
また新たな道具を手に入れたことになるでしょう。
 日本の原子力発電所の事故が、
ドイツの「脱原発」の原因になってしまったことに対しては、
誠に申し訳なく思っています。
 日本にとって、ドイツは、
ライバルでもあり、友人でもあり、工業の先輩でもありました。
ドイツの魂は、日本の産業で生き続けるでしょう。
 私は、宇宙大航海時代に、原子力技術は不可欠と考えています。
もちろん、今の原子力技術は、初歩的なもので、
後世の人たちからは、「原始的だった」と言われることになるでしょう。
科学技術というものは、いつまでも古いままでいない。

欧州の電力事情 2011 6 26
 欧州の電力事情を考える時は、
欧州の国々が陸続きであることを忘れてはいけません。
つまり、電力を輸入することができるのです。
 さて、日本経済新聞から重要な記事を引用しましょう。
以下の記事は、6月14日頃の記事だったと思います。
(以下、引用)
「欧州の原発依存変わらず イタリアの脱原発選択」
 ドイツやスイスに続き、イタリアも脱原発を選択した背景には、
電力市場の自由化が進んでいる欧州特有の事情がある。
送電網の整備により、不足時には電力を融通しあえるため、
原子力政策の違いによる影響を抑えられる仕組みができている。
 恒常的に電力が不足しているイタリアは、
これまでも隣国のフランスから電力を購入してきた。
フランスは電力の7割以上を原子力発電に頼っており、
今後も原発の増設を進める計画。
 脱原発を決めた国の隣では、
他国への売電を目的とした原発が増えるという二極化が鮮明になりつつある。
欧州の原発依存は変わらない。
 イタリアは1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を受け、
原発をすべて停止した。
この結果、コストの高い火力発電の比率が増えた。
イタリアの産業向け電気料金は100キロワット時当たり13.7ユーロと、
欧州連合(EU)平均の10.2ユーロを大幅に上回り、
フランスの2倍強の高水準にある。
 ベルルスコーニ政権は電気料金下げによる産業競争力向上も視野に
原発再開を模索したが、高電気料金構造が続く。
産業界の懸念はくすぶる。
(以上、引用)




















































トップページへ戻る